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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その10


 全速力で暗がりを走るユーキと実
 地下空間を揺らした轟音はおそらく土井と神主が封印を行っていた社から
 もしかして封印を失敗したのか、それとも第三者の襲撃を受けたのか

 不安感が実を襲い、その歩幅を自然と大きくさせる




 実「着いた……」

 ユーキ「2人は無事かしらー」

 実「あそこ!!」

 指を指した先には横たわる神主と砂埃にまみれながら頭を掻いてる土井の姿があった

 実「土井くん!?」

 土井「おう2人とも、やっちまったというかやられちまった」

 ユーキ「やらかしたのー?」

 土井「半分な、封印中に後ろから強烈な一撃を喰らっちまった
 そんで地場神が出て来ちまいそうだわ

 実「えっ!?」

 ユーキ「コレはピンチだねー」

 土井「とりあえずここから脱出しようぜ、ヤバい事になりそう」

 ユーキ「オッケー」




 土井「まずは時間稼ぎの細工
 封印はもう無理だけど、とりあえずの足止めはしておくぞ」

 実「どうやって?」

 土井「実力行使」

 土井「土魔法の秘術を使う、100体の土人形を作る」

 実「100!?」

 そういうと土井は地面に手早く印を描き魔力を注ぎ込む
 すると、地面から土が盛り上がり有象無象の人型が出来上がる
 そして徐々に人の姿を形作る、その姿は老若男女様々だ

 土井「これは急造でゴーレムを作る魔法なんだ
 ただし本来のモノと比べるとかなり脆いから使い捨てには向いている」 

 実「何か、スゴいんだけど…………出来上がっていく姿が気持ち悪い」

 ユーキ「でも面白そうー
 アタシもやらせてー」

 土井「は?」

 そういったユーキは勝手に土井の印に魔力を注ぎ込む
 老若男女、様々な姿を形作っていた土人形は
 ユーキが注いだ霊力によるある一種類に統一されていく

 土井「おいおい、お前何やらかしたんだよ……」

 ユーキ「どうせ作るなら便利な人形作った方がいいじゃないー」




 そう言ってユーキは土井との共同作業で地表に100体の関本賢太郎を出現させた
 その光景は雄大、壮絶、絶句、恐怖等どの言葉にも当てはまらない
 まさしく筆舌しがたいものであった


 ユーキ「いやー、スゴいねー」

 土井「何がスゴいんだよ……」

 ユーキ「いいー、関本は何でも出来る凄い選手なのよー
 ファースト・セカンド・サード・ショートを無難に守れるし2~9番を打てるのー
 1弾 NB関本

 さらにそこそこの選球眼と犠打や右打ちの小技に加えてー
 4弾 NW関本

 率は低いけどホームランを狙える若手時代とー
 OLE4弾08 関本

 ここ一番の勝負で光る代打の神様仕様のベテラン時代もあってー
 6弾 NW関本

 下位打順で思わぬ一打を放つ伏兵っぷりー
 8弾 NB関本

 終盤に守備固めとして登場して勝利を掴み取るためのキーマンにもー
 13弾 NB関本

 また甲子園美化委員長としての側面も持っていてー
 17弾 BS関本
 
 必死のパッチで勝利に貢献するー、まさに虎の仕事人なのよー」
 21弾 ST関本

 土井「分かった、もういい
 とりあえずここは100人の関本に任せて脱出しよう」

 実(土井くんもう面倒になってるな…………)




 土井は気を失った神主を担ぎ、実はここに来た時と同じく手に火を灯して先頭を行く
 また誰かに襲われる危険性も考慮して
 手ぶらのユーキはしんがりとして後ろをサポートをする

 こうして一同は、封印は失敗に終わってしまったが
 次の案を練る為、この場からの離脱を試みる事を決断
した
 そしてキリ・田所の待つ地上へと目指すのであった



 
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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その9


 火球を貫いた巨大な氷柱はユーキへと襲い掛かった


 そんな大技を見逃すほどユーキは抜けていない
 常に所持している愛用の黒刀を抜き、氷柱へ一閃

 次の瞬間、そこには炎で溶けてしまい水と化した氷柱を切れるワケもなく
 巨大な水玉の直撃を喰らい全身ずぶ濡れになって
 何が起こったのかを理解出来ず、刀を振りぬいたまま呆然と立つユーキの姿があった

 土井「おいユーキ、何ふざけてんだよ?」

 ユーキ「いやねー、あのー、アレだよー」

 土井「アレ?」

 ユーキ「そうアレー」

 土井「…………」

 神主「…………」

 実「…………」

 ユーキ「実はお姉ちゃんに構って欲しかったんだよねー
 だからこんなイタズラをしてまで振り向いて欲しかったのねー
 ゴメンねダメなお姉ちゃんでー、今から一緒に遊んであげるからー」

 実「この姉ホントにダメだ」




 土井「とりあえずこの空間に第三者が紛れ込んでると」

 実「そうみたいね」

 神主「そんな事は通常ありえないのですが……」

 土井「あり得るもあり得ないも、現に誰かがいるわけだ
 とりあえずこの空間からそいつらを排除しないと
 いくら立派な封印掛けた所ですぐに外されちゃ無意味になっちまうよ」

 ユーキ「そうだよねー」

 土井「ってコトでユーキ、お前が探知役な
 俺と神主のオッチャンは引き続き封印の作業するから」

 ユーキ「サー、イエッサー」




 ユーキ「そうは言ってもこんな暗闇の中じゃ見付けられる物も見付からないわねー」

 実「明かりが灯ってるのも階段と社の周りだけだもん」

 ユーキ「それでー、その氷柱ってどこから飛んできたのー?」

 実「社から見て、あの右奥の上の方からかな
 ハッキリ見えたってワケじゃないんだけど、あの辺りから視線と言うか何と言うか」

 ユーキ「何かの気配がしたってワケねー」

 実「うん…………」

 ユーキ「それって1人だったー?それとも複数かなー?」

 実「それは、分からないかな」

 ユーキ「そうよねー
 でもそれだけの情報だと手の打ち様が無いのよねー」

 実「うーん…………」

 ふと洞窟内に強烈な風が吹き抜けた

 実「キャッ!?」

 灯篭の灯が消えて辺りが一瞬で暗闇に包まれる

 ユーキ「実ー!大丈夫ー?」

 実「何もなってないよー
 今から魔法で火を灯すから少し待ってね」

 手の平に魔力を集中させ印を書く
 そして勘付いてしまう、自分の後ろに何者かの気配がある事を

 実「誰なの?」

 ???「お久しぶりです、1ヶ月ぶりですね」

 実「アンタはもしや、広島行くときの船で会った……

 ???「覚えていただいて光栄ですよ」

 実「1つもそんな事思ってないクセに」

 ???「いえいえ、そんな事無いですよ」

 実「ムカツク」

 ???「別にそれは構わないですよ
 今回の目的、アナタのお姉さんが目の前にいるのですから」

 実「お姉ちゃんに何するの!?」

 ???「フフフ」

 ドゴッ

 突然洞窟内に轟音が響いた

 実「なにっ!?」

 ユーキ「実ー、大丈夫なのー?返事してー!」

 実「お姉ちゃん!私は大丈夫だよ!すぐそっちに行くから!!」

 そう言って実は急いで火を灯す
 目の前には、滅多に見せない不安を表情を見せる姉の顔があった

 だが先程まで自分に語り掛けていた男の姿は一切見受けられなかった

 ユーキ「実大丈夫だったー?怪我してないー?」

 実「私は大丈夫、怪我一つしてないから
 それよりも、さっき私に誰かが話し掛けてきてたんだけど……」

 ユーキ「そうだったのー!?
 アタシの許可無しに愛しの実に話し掛けるとはー
 コレは現行犯死刑に処するしかないわねー

 実「お姉ちゃんの一方的な姉妹愛は分かったから……
 それよりも土井くんは?もしかして何かあったのかも」

 ユーキ「かもしれないわねー、早く合流しましょうかー」



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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その8


 ぽっかりと空いた地下の空洞に浮かぶ小さな社
 その神妙な雰囲気の空間で初老の男性が珍しい来客を出迎える
 地下神社 参考画像

 土井「アンタが依頼主の神主か?」

 神主「如何にも、貴方が代表の土井さんですかな?」

 土井「そうだ、今日はよろしく頼む」

 神主「いえいえこちらこそ
 いやー、関西の方に腕利きの何でも屋がいるとは風の噂で聞いてはいたのですが」

 土井「噂程度にしかならないしがない何でも屋なんでね
 それでは早速仕事の説明を」

 神主「分かりました
 ところで、そちらの御二方はどなたで?」

 土井「コイツらは俺の助手だよ
 ユーキ、実」

 ユーキ「はいー、アタシはこの馬鹿の相方ことユーキですー
 短い時間ですがよろしくお願いしますー」

 実「お姉ちゃん!?」

 神主「は、はぁ……」

 実「もう!もう少し普通の挨拶してよね!」

 神主「い、いやあ、とてもユニークな方で、アハハ」

 ユーキ「アハハー」

 実「もう…………
 あ、申し遅れました、私も付き添いで来させて頂いた者で、実と申します」

 神主「はい、よろしくねお嬢ちゃん」

 土井「まあ自己紹介もそこそこに
 じゃあ俺とユーキが封印を実施するから軽いレクチャーをしてくれ」

 神主「はい、まあ今地場神様は落ち着いていらっしゃいますので焦る事はないでしょう」

 ユーキ「じゃあ行ってくるねー」

 実「はーい」




 実「…………何だろう、さっきの視線
 ここには私たち以外に誰かいるのかしら

 もしくは神様の手下みたいなのが動きを監視してるとかかな
 まさか、封印がもう解けて私たちを陰から狙ってたり

 妙な気配から、実の脳裏に様々な悪い考えが思い浮かんで来る


 もしかしたらこの依頼自体が罠であるのかもしれない
 私たちはそれにまんまと引っ掛かって地中に埋められる?
 二度と日の目を浴びる事が出来ない?

 でも、私はどうすればいいんだろう…………
 ここから逃げ出して助けを求める?
 でも監視しているかもしれない奴らは私を逃さないよね
 それを全部倒しきれる自信は……
 それ以前に敵となる相手がどこに何人いるか分からない状態
 下手に動くのは返ってまずい状況に陥るんじゃないかしら

 ならここで3人固まって静観していた方が正解かしら
 お姉ちゃんも土井くんも強いんだから、その方が確実、じゃないのかな
 でも今2人は封印の儀式をしようとしてる
 周りに敵がいるって事を伝えなきゃ何にも始まらない
 だから、ここは私一人で解決しなきゃダメ?

 最悪の展開とその回避に繋がる対処法を実は必死に考える




 ユーキ「実聞いてるー?」

 実「ふぇっ!?」

 ユーキ「ボーっとしてどうしたのかなー?歩き疲れちゃったのー?」

 実「ゴメン、ちょっと考え事してたの」

 ユーキ「この後のお姉ちゃんとのデートの事かなー?」

 実「違う」

 ユーキ「あららー」

 実「そう言うのはいいからさ
 あのねお姉ちゃん、こk」

 神主「ユーキさん、土井さん、準備はいいですかな」

 ユーキ「大丈夫ですよー
 ゴメンねー、愛しの実の話は後でたーっぷり聴いてあげるからー」

 土井「おう、ユーキ準備しろよ」

 実「あ、お姉ちゃん!土井くん!
 向こうに行っちゃったよ…………どうしよう」




 灯篭の先にある社
 その扉の前には縄が張り巡らされ物々しい雰囲気を醸し出している
 その手前で左右に分かれ、向かって右側に土井
 左側にユーキが座り、二人の手はさらに太い縄を握り締めている

 神主「それでは結界緊縛の儀を始めます
 お2人とも、自身の魔力を縄へ注ぎ込んで下さい
 相手は強大ですので、くれぐれも集中力を見出さぬ様に
 周りで何が起こっても気を逸らさぬ様頼みますぞ」

 ユーキ・土井「はい」

 そう言うと神主はよく分からない呪文を唱え始める
 それを合図に2人は自身の持つ魔力を縄へ注ぎ込む事に専念させる

 5分程過ぎた頃だろうか
 周囲に漂っていた禍々しい空気が徐々に縮小していく
 地場神の魔力が社の中にある依代へと封じられているようだ


 どうやら事は順調に進んでいる、心なしか空気の緩みも感じる
 それをユーキも土井も感じ取ったようだが気を緩める事無く封印へ集中を続ける
 神主も大幣を振りかざしながら必死に唱えている




 来た

 実は遂に視線の先を捉えた
 自分たちの遥か後方、洞穴内部の右上奥
 そこから何者かの気配、それもかなり強烈な殺気を放っている

 今までは物々しい空気で気付かなかったが、かなりの強者だろう

 そしてその方向から不意に得体の知れない巨大な物が風を切って飛んで来る

 実「これで灰燼に帰してやる」

 実は指で印を結び、口腔内に溜めた魔力を印を通して吹き出す
 洞穴内に直径5mはあろう巨大な火球が出現する


 だがその火球を突き破り、巨大な氷柱がユーキに向かって襲い掛かった




 実「お姉ちゃん!!」




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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その7


 暗闇の中を小さな炎が揺らめく
 手に火を宿した実を先頭に、ユーキと土井が後に続く

 球泉洞の本来の入り口とは離れた所にある地下階段
 奈落とも思える程の深さを見せる
 その先にある今回の目的地、地下の神社へ向かって
 3人は慎重に、一歩ずつ足を進めて行くのであった


 土井「やっぱ神聖な場所とか言われるだけあって深くて暗いな
 実、前がよく見えないからもう少し火力を強めてくれ、」

 実「はい」

 そういうと手の上に灯した炎を強める
 炎の魔法をある程度極めた実の得意技の1つだ

 実「ところで、これからの私たちの仕事って?」

 土井「この先に地場神が鎮めらた神社があるらしい
 今はその神社の神主が結界で封印しているらしいが、それだけじゃ持たないと

 だから俺とユーキが二層目の結界を張る
 そうする事で地場神が出て来る為の時間を稼ぐ

 ユーキ「後日神主さんが強力な結界を張り直して封印完了ってワケー」

 実「なるほどね」

 真っ暗で、自分たち以外の音と気配が無い暗闇を黙々と進む

 その沈黙が実に疑問を思い浮かばせ、とっさに口に出た

 実「じゃあ最初からその神主さんが二重に結界張ればいいじゃない!

 土井「まあ普通そうだな、結界を張れる体力があれば」

 実「あっ、そういう事か」

 土井「前に話したけど、結界を張ると同時に地場神の蓄えた余分な力も抜いてる
 エネルギーの吸収と結界構築を同時に行ってるから段違いな疲労度と魔力の消費だ

 そういうワケで第三者の協力が必要、それで俺らの元に依頼が飛ばされたんだ」

 実「へえー、その話聞いてない」

 土井「話してなかったっけ……
 まあいいや、とりあえず進もう」





 自然に出来た洞窟と、いたずらに削られた岩盤に沿って添え付けられた階段
 時に急になり、かと思えばなだらかな、先もゴールも見えない道が続く

 目に見えない不安感と規則性の無い道のりが探訪者の心身を
 彼らが気付かない間に徐々に摩耗させていく


 ユーキ「だいぶ歩いたわねー」

 土井「地下400m辺りにあるとか」

 実「長いよ…………」

 土井「とか行ってたらもう着くな」

 実「えっ?」

 土井「あそこだ」

 虚を突かれつつも実は土井指を指した先、急な階段の下を覗き込む
 その先に自分の手の上ではない柔らくてぼんやりとした光が灯っている

 そこへ花の誘いに惑わされた蝶の様に、3人は階段を下って行く




 ユーキ「着いたねー」
 地下神社 参考画像
 ※参考画像です

 土井「雰囲気は幻想的だが、禍々しい空気が漂ってるぜ」

 ユーキ「禍々しくはないよー
 ただ力が強過ぎて空間が歪んでるというかー」

 土井「地場神自身の力自体は悪いもんじゃないってか」

 ユーキ「そうねー」

 土井「まあいい、とりあえず封印するか
 んでサッサと帰ろうぜ」

 ユーキ「イエッサー」

 実「!?」

 ユーキ「どうしたのー?」

 実「ううん、何でも…………」

 ユーキ「そうー?
 そうだー!実も封印するの手伝うー?」

 実「いいよ、そういうのは2人に任せるからさ!」

 土井「こういう経験しとくのも将来の勉強になるぜ
 失敗したら責任…………まあ岡崎がどうにかしてくれるだろう

 実「遠慮しときます!」

 ユーキ「そっか残念ねー
 せっかく初めての共同作業(意味深)が出来ると思ったのにー」

 実「何言ってんの!?」

 土井「じゃあ無駄口はそこらへんに、仕事するぞ」

 ユーキ「はいー」




 実「…………」


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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その6


 キリ「洞窟探検をします、高校で地学を齧った俺には楽しめそうな場所だ」

 田所「じゃあ僕は楽しめそうにないっすね」

 キリ「まあ石ころなんて見てもつまんないからな
 俺は石の博物館で半日は時間を潰せるから(確信)」

 田所「そういや前科もありましたよね」
 玄武洞ミュージアム

 キリ「ああ、玄武洞ミュージアムは楽しかtt……って、前科とか言うな!」




 キリ「まずは簡単な説明書から」
 球泉洞 説明書

 田所「よく分かんないっす」

 キリ「つまり、この鍾乳洞は最近調査されたものです、って事だ
 最近発見されたって事は、それまで殆ど人の手が加わらずに現在まで残ってたんだよ」

 田所「洞窟って人の手が加わるもんなんですか?」

 キリ「戦国時代なら陣地やら隠れ家、戦争が始まれば防空壕とかな」

 田所「そういう使い道もあるんっすね!!」

 キリ「あくまで一例な
 つまり、人の手が加わってない自然な洞窟なんだよ、じゃあ奥に行こうか」




 田所「高いっすね」
 球泉洞 階段①

 キリ「まあ深い洞窟だからなぁ」

 田所「そうっすよね……
 あっ、何か看板があるっすよ」
 球泉洞 フローストーン 説明書
 球泉洞 フローストーン

 キリ「フローストーンか」

 田所「この石がスゴいんっすか?」

 キリ「模様が綺麗だろ」

 田所「まあ、そうっすね」

 キリ「何万年物時間をかけて、地下水が石の中の成分を溶かして出来た
 何てことを考えたら太古のロマンを感じないか?」

 田所「ちょっと分かんないっす」

 キリ「まあ石の模様とかに興味はわかないよな(ガッカリ」

 田所(キリさん、ちょっと落ち込んでる…………)




 キリ「じゃあもっと分かりやすいの!!」
 球泉洞 洞穴サンゴ①
 球泉洞 洞穴サンゴ②

 田所「壁全体に妙なモノがいっぱいで凄いっすね!
 コレは何かの動物が掘ったり削ったんっすか?」

 キリ「これは珊瑚の化石なんだ」

 田所「すげー!こんな洞窟の中にも珊瑚が……珊瑚?」

 キリ「つまりここは大昔は海中に沈んでいたって事なんだ」

 田所「へえー、こんな山奥なのに海の底に…………」

 キリ「…………」

 田所「…………ほぉー」

 キリ「ゴメン、ウソ

 田所「えっ!?コレ本物の珊瑚じゃないんっすか!?」

 キリ「コレは石の中のカルシウム?が
 地下水の影響で溶け出してできた物
なんだよ」

 田所「へぇー、自然の力って凄いんっすねー」

 キリ「それが偶然にも珊瑚みたいに形成されたから“洞穴サンゴ”なんだ

 他にはこんなのもある」
 球泉洞 蝙蝠のアパート

 田所「ここ、蝙蝠の巣なんすか?」

 キリ「ああ、もう今は住んでないけどな
 人が出入りするようになったからいなくなっちまった様だわ」

 田所「暗い所にも何種類かいるんっすね、動物」

 キリ「開発したら見える所には出なくなるけどな」

 田所「それはちょっと残念っす
 でも鍾乳洞って迫力があって、ちょっと興味深いものがあって
 案外面白いっすよね、ちょっとだけっすけど


 キリ「伝わった、洞窟の面白さが少しだけど伝わった……」

 田所「どうしたんっすか、キリさん?」

 キリ「いや、何でもない
 ほら!他にも色んな自然的産物があるぞ!」

 球泉洞 ポットホール
 球泉洞 オニックス
 球泉洞 チャート
 球泉洞 フローストーンと石筍の結合
 球泉洞 フローストーンの滝①
 球泉洞 フローストーンの滝②
 球泉洞 フローストーンの滝 説明書

 田所「ちょっと、これの魅力は分かりやすく説明してもらわないと…………

 キリ「おk、分かった、もういいよ」




 キリ「だいぶ降りて来たな」
 球泉洞 階段②

 田所「高いっすねー」

 キリ「それに急だしな」
 球泉洞 階段③

 田所「なおかつ深いですし……」
 球泉洞 階段④

 キリ「もうココさ、大自然と洞窟の神秘を味わえる
 魅惑のアスレチック施設に転向した方が儲かるんじゃね?

 球泉洞 階段⑤

 田所「一理あるっすね
 で、僕らはどこに向かってるんっすか?」

 キリ「この洞窟の、歩ける範囲での終着点だ」

 田所「今日何度も聞いてるんっすけど、何があるんっすか?」

 キリ「水だ」

 田所「水…………っすか?」

 キリ「そうだ!」
 球泉洞 地下水流

 田所「小さい、川が流れてるっす」

 キリ「そうだな
 でもこの川に流れてる水が何万年も掛けて、この洞窟を造り上げたんだ

 今の時代の人間なら、重機やらなんやらを作って綺麗な穴は掘れるさ
 でも複雑で不規則で、なおかつ同じ形が一つもないモノを、水は造り上げた

 こういう自然の雄大な力、感動しないか?
 しないか」

 田所「自己完結させないで下さいよ」

 キリ「まあ、少しでもこの魅力が伝われば嬉しいもんだよ」



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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その5


 10月1日 12時15分

 キリ「22のオッサンに山道全力疾走とかさせるんじゃねえよ……」
 
 球泉洞 センター森林
 球泉洞 入口

 実「まだまだ若いじゃん!」

 キリ「いや、結構足へのダメージ蓄積されてるからな
 マジで身体の柔軟性欠けて吊りやすくなってるから、社会人大変なんだぞ」

 ユーキ「社会人大変アピールはいらないからー」

 キリはいよ、じゃあ張り切って洞窟見学にでも」

 おじさん「おーい、そこのキミ!」

 キリ「え?ん?俺の事?」

 おじさん「ちょっと!勝手に離れちゃダメじゃないか、みんなで固まって行動するんだから」

 キリ「え?はあ……」

 おじさん「ほら、みんなアッチにいるから迷子にならないでよ」

 キリ「え?ちょっと待って?何でコッチ?ちょ、おーい」

 ユーキ「…………」

 土井「…………」

 田所「…………」

 実「…………」
 ドナドナ

 土井「キリさんが連れて行かれちまった」

 ユーキ「ドナドナー?人攫いー?それとも拉致とかー?」

 実「えっ!?」

 田所「いやいや、いくら何でもここまで露骨な事はないっしょ」

 土井「おそらく研修か何かで来た高校生と間違われたんだろうな」

 ユーキ「キリさん童顔だもんねー」

 土井「社会人には絶対見えないwww」

 ユーキ「辛うじて大学生だよねー」

 田所「そんな事言ってないでキリさん連れ戻しましょうよ」

 土井「じゃあ田所、お前が行って来い
 俺らは俺らで別の仕事やっとくから、後で集合な」

 田所「え、ええ……ハイっす」



 球泉洞 鍾乳洞入口

 キリ「おお、田所
 何か知らんが連れて行かれて、洞窟探検ツアー参加になった」

 田所「まあ無事で何よりっすけど」

 キリ「で、田所お前も来るか?
 高校生と間違われて引っ張られたけど免許証を見せて誤解は解けた

 田所「免許証見せないと解けないんすね」

 キリ「いいじゃねえか、ずっとコレ続いてるんだから
 とりあえず洞窟探検一緒に行くか?」

 田所「別にいいっすけど、じゃあ他の3人に連絡入れておくっすね」

 キリ「おう」
 貸出ヘルメット①
 貸出ヘルメット②



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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その4


 10月1日 12時

 キリ「とりあえず球泉洞に向かおうか」
 清正公岩トンネル

 実「うわー、吊り橋怖ーい!」
 球磨川 吊り橋①
 球磨川 吊り橋②

 ユーキ「よしー!今こそお姉ちゃんが手を繋いで歩いてあげようかー!」

 実「遠慮しときます(真顔)」

 ユーキ「えー、何でなのー!?」

 キリ「相変わらずだなwww」

 土井「もう俺らと会ってからずっとっすからね」

 キリ「お前らって何年の付き合いだっけ?」

 田所「もう5~6年だったと思います、詳しくは覚えてないですけど」

 土井「田所とは…………3日くらいだったよなwwww」

 田所「他人じゃないっすか!」

 土井「他人だろ、てかお前人間じゃなくて捨て駒としてしか見てねーからな」

 田所「何でいつも僕の扱いそんなひどいんっすか!?」

 土井「橋からこの川に飛び込んだら人として扱ってやるよ

 田所「もういいっすよ」

 土井「wwwwww」

 キリ「お前らも相変わらずだよ」




 実「ココからさらに上に登らなきゃダメなの?」

 キリ「だな、けどロープウェイがあるらしいから楽に行けるだろ」
 球泉洞 案内看板

 実「山奥の小さな村に立派なモノもあるんだ」

 キリ「むしろ来てくれた人をシッカリ捕まえる為だろ」

 実「そういう考えもあるのね、キリさん頭良いね」

 キリ「コレ考えたの俺じゃないからな」

 ユーキ「そうよー、キリさんバカだからねー」

 キリ「お前は本当に黙ってろ!」

 田所「あっ!」

 キリ「どうした捨てg……田所?」

 田所「…………、ロープウェイが閉まってるっす
 ロープウェイ受付 閉鎖中

 キリ「は?」

 ユーキ「馬鹿だー、やっぱりキリさん馬鹿だー」

 キリ「うるせえ!400m駆け上がるぞ!

 田所「よっしゃあ!!」

 実「年上、男が相手だからって負けないよ!!」

 キリ「おう、若い者だけで頑張ってくれ」




 キリ「しかし、今回封印の地場神が」

 土井「これだけの自然エネルギー溢れる環境っすから狂暴になるのも当然っすよ」
  球磨川⑧
 球磨川⑨

 キリ「現状は?」

 土井「とりあえず人形に地場神本体を鎮めた
 ただ球磨村から引っ張り出すには力が溢れすぎてるらしく
 球泉洞の奥底に眠らせたままになってるそうです」

 ユーキ「危険度はどれくらいー?」

 土井「下手に刺激しなきゃ大丈夫だと
 一応地下深くの神域だから誰も近付かない場所だとか

 まあ万が一暴れられたら崩落して死ぬけどなwww

 キリ「フラグ立てんなよ……」

 実「みんなー!
 早く来なよー!」

 キリ「はいはい、今から行くからちょっと待ってろー」



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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その3


 10月1日 11時30分

 キリ「熊本から2時間、電車で揺られて到着するのは
 九州最大の鍾乳洞、球泉洞です」
 球磨川①
 球磨川②
 球磨川③
 球磨川④

 実「どれ!?」

 キリ「いやもう少し先、そこまでの道のりがスゴい遠いんだよな、しかも田舎」

 ユーキ「大自然だねー」

 キリ「そうだな、自然の風景は物凄く綺麗だわ
 空気も澄んでるしマイナスイオンが溢れてる、気がする

 実「マイナスイオン凄いよねー」

 ユーキ「こうでもか!って位マイナスイオン感じられるよねー」

 キリ(分かってない、俺もよく分かってないけど、この姉妹はもっと分かってない)




 キリ「とりあえず田舎の中でもド田舎に分類される地域だからな
 人が全くいやしねえ、観光客もいねーや」
 球泉洞駅①
 球泉洞駅②

 ユーキ「こ↑こ↓って人住んでるのー?」

 キリ「えっとだな…………人口3700人だそうだ」

 ユーキ「少ないねー
 全員集まっても甲子園のライトスタンド埋まらないじゃないー」
 
 キリ「その例えは分かんねーわ」

 ユーキ「ズムスタに応援しに行くバファローズファン」
 MAZDA ZOOM-ZOOMスタジアム

 キリ「オリックスファンが4000人もいるワケないだろ!いい加減にしろ!

 田所「あのー、そろそろ熊本の話に戻ってくれませんか…………」




 土井「キリさん、何か建物があるっすよ」
 球泉洞休暇村①
 球泉洞休暇村②
 球泉洞休暇村③

 キリ「だな、何かのレクリエーション施設かね?」

 土井「にしてはだいぶ廃れてるっす」

 キリ「なになに“球泉洞休暇村”
 なるほど、コテージかなんかみたいだな」

 実「コテージって?聞いた事はあるんだけど何か分かんない」

 キリ「まあキャンプとかに使う現地の家、ってところかな」

 実「なるほど!で、ここに使う人って来るの?」

 キリ「く、来るよ!なあ土井」

 土井「そ、そうっすね……
 ほらー、学生同士のサークルでキャンプ行こうぜーとか(小声)
 ほら!田所も思い当る人とかいるだろ!?」
 球磨川⑤

 田所「なんて無茶ブr……
 そうっす!例えば!大自然を満喫したい親子とかいると思うんっすよ(震え声)」
 球磨川⑥

 実「うーん、そういうものなんだね
 でも別に、こんな所まで来なくても泊まれる場所ってあるんじゃ」
 球磨川⑦

 キリ「実ちゃんはまだ分かってない」

 実「へ?」

 キリ「これから俺たちが行く九州屈指の巨大鍾乳洞“球泉洞”の魅力
 鍾乳洞のそれをまだ何一つ分かってない!」

 実「何なの、それ?」

 キリ「え、分かんない?」

 ユーキ「分かんないー」

 田所「正直、そんな洞窟に興味ないっす」

 土井「仕事じゃなかったら絶対来ないっす、キリさんに頼まれても悩むレベルっす」

 キリ「コイツら……」



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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その2


 10月1日 9時30分

 キリ「ようやく到着、初めて降り立ちました熊本です!」
 熊本駅
 熊本駅前 路面電車

 実「天気悪いねー」

 キリ「どうやら俺、雨男らしい

 ユーキ「クズだねー、人間のクズだー」

 キリ「黙れ!その程度の事で人間のクズ扱いされてたまるか!」

 田所「それにしても疲れたっすね、10時間バス移動はキツいですよ……」

 実「だねー」

 キリ「じゃあそこら辺の店で休んだらどうだ、電車来るまで時間あるし」

 田所「そうさせてもらうっす、時間近くなったら連絡お願いしますね」

 実「早めに教えてよ」

 キリ「はいよ、いってらっしゃい」



 キリ「でだ土井、今回の依頼について教えてくれないか?」

 土井「ハイっす

 熊本の田舎の方の神、地主神がいるそうっす
 その神が最近力を付け過ぎて、いつ暴走
しだしてもおかしくないと」

 キリ「力を付け過ぎるって筋トレでもしてんのか?」

 土井「自然の力を吸収し過ぎた結果だそうっす
 普段はそこらの神主あたりが神やその力の吸収を監視・管理するそうなんっす
 けれど最近になってその増え幅が異常に上がったそうっす

 キリ「力を付け過ぎた原因ってのは?」

 ユーキ「不明だってー」

 キリ「そっちの調査が今回の依頼か?」

 土井「それだったら楽なんっすけどね」

 キリ「だろうな」

 土井「今は神主が封印を解きながら余剰な力を放出させる作業してる段階っす
 その放出が終わった後に、強力な封印を2重で掛けるんです

 今回頼まれたのはその封印の手伝いっす」

 キリ「封印の2重掛けは今後同じ事が起こらない様にする為か?」

 ユーキ「どちらかと言うと時間稼ぎの面が強いわねー
 ちょっと危険度が高いから取り急ぎでアタシたちが封印してー
 後日、また神主さんが精度の高い封印をするんだってー」

 キリ「俺らの役割は時間稼ぎってワケだな」

 ユーキ「そうなるわねー
 まあ普通に考えたら神様の封印をズブの素人に任せるワケないもんねー」

 土井「常識的に考えたらな
 つまり2重目の仮封印が俺らの仕事

 慎重に終わらせたら何とかなるだろうし、とりあえず行きますか」

 キリ「てか俺、ここにいられるの1日だけだから今晩には帰るからな」

 土井「じゃあ帰るまでにラーメンおごって下さい、熊本ラーメン」

 キリ「おう、考えといてやるよ(おごるとは言ってない)」




[Edit]

熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その1


 2014年9月30日 某所

 キリ「夜行バスなう
 お前ら、他の人の迷惑になるから静かにしとけよ」
 夜行バス 手元

 ユーキ「はいー」

 土井「ういーっす」

 田所「はい……」

 キリ「田所はもう眠たいみてーだな、もう寝とけ」

 田所「ういっす、ありがとうございます……
 おやすみなさいです…………」

 土井「田所は情けねーな」

 キリ「そう言うなって、無理やり引き摺って連れて来たんだからよ」

 土井「まあそうっすけどぉ」

 キリ「それに今回は俺も付き添いって役割なんだから
 物事は出来る限り穏便に済ましてくれよ」

 土井「だとさ、ユーキ」

 ユーキ「依頼を受けたのはアンタでしょー」

 土井「道連れという言葉を知らねーのか?」

 ユーキ「道連れと尻拭いは別の意味なんですけどー」

 土井「ほう、俺がテメーの足を引っ張ると」

 ユーキ「何ならここで証明してあげようかー?」

 土井「望むところだ、血祭りに上げてやるよ」

 キリ「だからお前ら黙れって言ってんだろ、ここに寝てる2人と
 その他大勢のお客さんに迷惑だ」

 実「zzzZZZ」

 田所「ムニャムニャ……」

 土井「はい、すいません」

 ユーキ「ゴメンねー」



 キリ「てか付き添いに来といてなんだけどよ、今回って何の依頼があったんだよ?」

 土井「今回の依頼っすか?
 まあどうやら封印関係の案件だそうっす」

 ユーキ「封印ってかなり物騒な依頼ねー」

 土井「しかもかなり強大だと聞いている、だから今回はユーキ、お前も呼んだんだよ
 急な依頼でマトモな戦力の頭数を揃えたかったからな」

 ユーキ「まあ別にいいけどさー
 タイガースのCSの2・3位が決まる瀬戸際までヒマはあるしー」

 
18弾 NW九里
 18弾 IF大瀬良
 17弾 SS前田健太
 
 土井「まあ正直助かるが」

 ユーキ「でもさー、何で那岐と梗子ちゃんは呼んでないのー?」

 土井「那岐は別件で出払ってるらしくてな、連絡が着かなかった
 岡崎は今回の仕事には合わねーわ、ちょっと危険度が高すぎる」

 キリ「戦闘力の問題か?」

 土井「そういう事っす
 まあ田所なら行けるとは思うんすけど、実ちゃんは正直……」

 ユーキ「大丈夫よー、いざとなったらアタシが命掛けて助けるからー」

 土井「そんな余裕があればいいけどな」

 ユーキ「ふんー」

 キリ「ところで、素朴な質問が一つあるんだが」

 土井「どうしたんっすか?」

 キリ「何で戦闘力皆無の俺がこのメンツに加わってるのかな?教えてくれないか」

 ユーキ「それはアレだよー、所謂主人公補正ってヤツだよー」

 土井「もしくは巻添え体質」

 キリ「そんな属性なくて良いのに…………」

 運転手「まもなく車内消灯いたします
 ご乗車の方は睡眠の妨げにならない様お静かに願います」

 キリ「じゃあ詳しい事はまた現地着いてから聞くわ
 ってコトで俺は備え付けのお茶飲んで寝る、やっぱり車内サービスはおーいお茶だわ」
 おーいお茶

 ユーキ「隠す気が全くないステマ乙ですー
 おやすみー」



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キリ

Author:キリ
画像は秘書の岡崎さんです

9・13、人物紹介更新しました

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