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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その17


 火炎弾の衝撃で水面はく乱れ、5人の乗ったボートは激しく揺れた
 実の火炎渦のおかげで相殺とはいかなかったものの、威力は抑えられた為に
 ボートの僅か手前に着水し、直撃はしなかった

 キリ「みんな大丈夫か!?」

 ユーキ「大丈夫だよー」

 田所「コッチも平気っす」

 土井「実はいるか!?」

 実「うーん、ちょっと熱湯被っただけで全然無事だよ」

 キリ「全員無事みたいだな、であの化け物はどこだ?」

 ユーキ「どこだろうねー」

 湧き上がる白い水蒸気で後方の視界はほぼ遮られている
 その状況でも周囲に対して最大限の集中力で索敵を行う
 土井も感覚を研ぎ澄まし、水中を中心にして敵の気配を探る

 次の瞬間、細いロープ上の様なものが水煙を突き破り5人に飛んで来た

 田所「んっ!?」

 ロープ状のモノは田所の腕にキツく巻き付いた
 その出所はくまもんの右腕だった

 土井「おいおい、この中で一番の雑魚狙うとかよく分かってんじゃねえか」

 田所「ちょっと!それどういう意味っすか!?」

 土井「オラオラ!そんな口聞いてる暇があるなら綱引きに集中しやがれ」

 くまもん「熊本はスイカの名産地だモン!」
 スイカ

 田所の太い腕に巻きつくスイカの蔓をグイグイ引っ張り
 くまもんは水の中に田所を叩き込もうと試みる

 田所「なんの!力比べなら負けないっすよ!」

 荒縄の様に引き締まった屈強な脚に力を込め
 左手で蔓を掴み、巻き付かれた右手と一緒に渾身の力で引き返す

 ミチミチと嫌な音を水面に響かせ、力と力の真っ向勝負を繰り広げる

 ユーキ「田所くんー」

 田所「何っすか、こんな時に……」

 ユーキ「力入れてる時に蔦切れて後ろに吹っ飛ばない様にねー」

 田所「へっ!?」


 ブチッ


 田所「うわっ!!」

 土井「バカヤロウ!!」

 ユーキの予言通り、田所は反動で後ろに吹っ飛び見事土井を下敷きにした

 土井「効くっぜこの筋肉がよ……」

 田所「いや、ホント申し訳ないっす…………」

 くまもん「くそう、しぶといやつだモン」

 そう言い捨てるともう一度腕から蔓を伸ばし、今度はキリの腕を絡め取る

 キリ「ちょっと待て!マジ待って!」

 戦闘力皆無の相手を狙うのは当然ではある
 とりあえずなけなしの気合いのみで船から落ちない様に踏ん張る

 キリ「ああああ!ちょっとマジ……誰か!!」

 無様に叫び、助けを求めながら必死に縁にしがみつくこのブログの主人公

 ユーキ「キリさん今助けるよー」

 手早く黒刀を抜き一閃、蔓を切り裂きキリを救い出す

 キリ「はあはあ、スマン、マジで助かった」

 ユーキ「いえいえー」

 土井「…………」

 くまもん「またモン、さっさとくたばればいいものをしつこい奴らだモン」

 土井「おい田所」

 田所「はい?」

 土井「アイツ絞め殺すぞ、手を貸せ」

 田所(僕の名前を呼ぶなんて、しかも協力しろって…………
 珍しく本気っすね、土井くん)



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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その16


 球磨川の急流に身を任せつつ手漕ぎボートで進む5人
 漕ぐのは田所・キリ
 ユーキは後方の様子を伺い警戒を続ける

 キリ「どうなんだ、敵の気配は?」

 ユーキ「かなり近いわー
 それにしても禍々しいわねー」

 キリ「そんなにか?」

 田所「僕もよく分からないっすけど……」

 キリ「けど?」

 田所「何か空気がピリピリしてる感じはするっす」

 実「それは私も分かる……」

 歪な雰囲気が辺り一帯を包んでいる様な気がする
 抑え付けている物から無理矢理出て来ようとして
 その内側から溢れ出る力強さと禍々しさ、それが敏感な人間の感覚に沁み渡る

 キリ「大丈夫かな…………」

 土井「!!」

 ユーキ「見付かったみたいねー」

 ボートにいる全員に緊張感が走る
 ユーキと土井はその影に気付いているのか川の中の一点を睨み付けている
 田所はより力強く艪を握り締め、実は土井にしがみつく

 ユーキ「…………まだかなー」

 土井「油断すんなよ」

 ユーキ「まさかー」

 土井「…………」

 ユーキ「来るわー」

 川に黒い影が浮かび上がり、底から無数の気泡が弾ける
 次第にその影が濃く、気泡の数も増えその大きさも巨大になる

 土井「さてと今回の獲物はなんだ?」

 田所「僕たちじゃないっすかね」

 土井「空気読めよバカ」

 水面にその巨体が、禍々しいオーラが、恐怖の根源である地場神がその姿を見せた
 くまもん

 田所「えっ!?」

 キリ「何で?何でくまもん?」

 土井「おいおい、いくら熊本だからって依代をくまもんにする意味って何だよ

 キリ「コッチが聞きてーよ!てかアイツ本当に強いのかよ!?」

 ユーキ「強いよー」

 キリ「え?」

 ユーキ「大きいのが来るわー」

 水中から現れた地場神の依代・くまもんは標的
 自分を封印しようと、強制的に眠らせてしまおうとした厄介者を視界に捉えた
 そして短く黒い右腕を5人に向けてかざした

 依代内部から溢れ出る膨大で禍々しい魔力がその手に集中する
 その力が濃縮し、強力な炎魔法へと変換され…………

 くまもん「火山弾!!」

 バスケットボール大の火球が猛烈なスピードで襲い掛かって来た

 実「私が迎え撃つよ!!」

 ボートの最後尾に乗り出た実が素早く印を組み、こちらも炎魔法を繰り出す
 印を通して生み出された渦を巻く炎が火球を正面から迎え撃つ



 その渦をあっけなく貫き、勢いがほぼ衰える事無く火球はボートへと突き進む

 キリ「ちょっと実ちゃん!!」




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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その15


 実「とりあえず駅から電車に乗れば……」
 球泉洞駅③

 田所「それが熊本に帰るには一番っすね」

 キリ「いやダメだ」

 田所「何でっすか?」

 キリ「次の電車が来るまであと30分はある」

 実「そんな……」

 土井「じゃあここから歩いて帰るんすか?」

 キリ「敵に追い付かれなければ良いんだが」

 ユーキ「そういうワケにも行かないよねー」

 キリ「この場に留まるのは危険だからどうにか移動したいんだが
 その手段が見つからないワケでありまして」

 ユーキ「合わせる顔が無いのですー

 キリ「俺の最近のマイブームを見事に突いて来やがって」

 実「おふざけは良いから何か考えてよ」

 キリ「って言ってもなー」

 田所「車とか借りたらどうっすか?キリさん免許持ってるじゃないっすか」

 キリ「借りた所で次はどうやって返すんだよ、日帰り旅行だぞ」

 田所「そうでしたね、すみません」

 実「タクシーは?」

 キリ「ここまで来るのに時間がかかり過ぎるんじゃないか?」

 実「だよね……」

 ユーキ「うんー」

 キリ「ああー、結構やべえなこの状況」

 田所「大ピンチっすね、事前に土井くんが移動手段を準備しておけば」

 ユーキ「そもそも土井が封印を失敗しなかったらー」

 土井「俺のせいかよ!」

 ユーキ「アンタが不意を突かれなかったら今頃ねー」

 土井「何だとこの野郎!てめえ生贄にして俺ら全員生き延びさせてもらうのが賢明だわ!

 ユーキ「生贄にすらならない人間の屑が何を言うかー

 土井「誰が人間の屑だと?

 ユーキ「アンタ以外いないでしょうがー」

 キリ「ああもう!お前ら緊急時なんだから喧嘩するなって」

 ユーキ「だってー」

 キリ「だってじゃねえよ!喧嘩してる暇があるなら打開案考えてくれよ」

 土井「そうっすねぇ……
 ん?」

 キリ「どうしたド畜生?」

 土井「あそこに手漕ぎボートあるっすよ」
 手漕ぎボート

 田所「いけますね!」

 実「本気で言ってるの?」

 キリ「現状、これが最善手じゃねーか
 それにあのボートずっと置きっぱなしにされてるみたいだから迷惑は掛かんねーだろ」

 ユーキ「確かにそうよねー」

 土井「よし、なら決まりだな急ぐぞ」

 ドゴーンッ!!!!


 実「何この爆音!?」

 ユーキ「ゴーレムやられちゃったかなー?」

 実「えっ!?」

 土井「時間はねえな」



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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その14


 土井「やっと地上に辿り着いたぞ……」

 ユーキ「ああー
 太陽すごく眩しいよねー」

 実「お姉ちゃん、今日曇りだからそんなにでもないよ」

 ユーキ「あれれ-」

 土井「そんな事よりサッサと2人と合流するぞ」




 キリ「そういや朝から何も食ってなかったな」

 田所「そうっすね
 せっかく熊本来たんですし、何か名物でも食べたいですね」

 キリ「だなー、熊本名物って言えば?」

 田所「ベタに馬刺しとかどうっすか?」
 馬刺し

 キリ「そういや馬は食べたコトねーな、美味いのか?」

 田所「僕も食べた事無いっす
 あとは熊本ラーメン
 熊本ラーメン

 いきなり団子
 いきなり団子

 辛子蓮根とかが有名らしいっすね」
 辛子蓮根

 キリ「辛子はトラウマがあるからパスだわ、食べるなら無難に熊本ラーメンかね」

 田所「いいっすねー
 じゃあ有名・美味しそうなお店を検索しますね」

 キリ「おう!」

 土井「楽しそうっすね……」

 キリ「どうした人間の屑……人間の屑!?」

 土井「何の驚きっすか?」

 ユーキ「そりゃあもう存在すること自体にでしょー」

 キリ「その通りだ」

 土井「地の底から這い上がって来たって言うのにこのユーキは……」

 ユーキ「えへへー」

 土井「もう一度地下に沈めてやろうか、このド腐れ女が!!」

 ユーキ「望むところよー」

 田所「はいはい、こんな所で喧嘩は……あべし!!」

 実「っていうかキリさんは人間の屑とか言っていいんだ」




 キリ「で、地下での封印作業はどうなったんだ?」

 土井「あ、失敗したっす」

 キリ「ノリ軽いな!」

 ユーキ「それで神様が出てきて危なそうだから逃げようって話になったんだよねー

 キリ「逃げようとして何でお前らは田所巻き込んで殴り合いの喧嘩してんだよ?」

 土井「すまないっす、つい暴言が聞こえてちゃって」

 ユーキ「巻き込まれる田所が悪いに決まってるじゃないー」

 田所「僕、2人が来てから何にも喋ってないのに……」

 土井「気にすんな、そういう事はよくある」

 キリ「加害者の分際でよくもそうズケズケとモノを言えるな」

 土井「まあいいじゃないっすか」

 田所「この人、僕らと同じ人間ですか?」

 キリ「コイツとユーキは違うと思う」

 ユーキ「そうかなー?」

 キリ「そうだろ…………」




 キリ「それで、これからどうするんだよ?」

 土井「熊本市内に俺の知り合いで物理学者やってるヤツがいるんだ
 んで、援助してもらいつつ何とか逃げ切る方法を考える」

 実「物理学者?」

 土井「そうだぞー
 色々な発明をして、様々な発明とか生命の力を研究してるんだと」

 キリ「ムチャクチャ胡散臭いんだけど、大丈夫なのか?」

 土井「とか言っても他に頼る当てなんて無いじゃないっすか」

 キリ「まあ、なあ
 俺らだけで何とか出来たりとかはしねーのか?」

 ユーキ「相手の力が未知数だからねー
 相手を研究する為にも味方の力は多い方がいいじゃないー

 キリ「確かにそうだが、全く分からない相手を味方にするのは怖くないか?」

 実「でも土井くんの知り合いなんでしょ?」

 キリ「実ちゃんのそれは信頼感なの?それとも不安感?」

 実「信頼感だけど……」

 キリ「そ、そうか(困惑)」

 ユーキ「どこでこの子は道を間違えたのかー」

 キリ「お前も大概道踏み外してるけどな」

 田所「ねえ、無駄話ばかりしてないで早く熊本市内に戻りましょうよ…………」



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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その13


 土井とユーキが共同で作り上げた足止め用のゴーレムは秋山幸二モデルだった
 OLP20 秋山
 
 その前に現れたのは依代にその身を封じられた地場神
 敵と認識した秋山幸二は挨拶代わりに早速飛び掛かる

 全体重を乗せて右の拳をまずは一閃
 丸々肥えた依代を力で強引に地面へと叩き伏せる

 そして着地との続け様に、体重移動を利用して1回転しつつ右足で回し蹴り これも顔面にクリーンヒットし、無様に吹っ飛んでいく

 秋山「何もない、いいことが」
 OLM2弾 PM秋山

 そう吐き捨てさらに追撃
 マウントを取り左手で喉輪を締め付けながら
 あの安川惡斗をフルボッコにする世Ⅳ虎ばりの鉄拳を浴びせる

 数発殴った後は息を整える為にマウントを解除し
 両手で地場神の巨体を持ち上げ、思い切り地面へと叩きつけ
 そして肺に溜まった空気を吐き出した

 戦闘中とは思えない大きな隙を見せるもピクリともしない地場神
 数秒ほどその様子を見つめ、蹴りを2、3発入れるも返しは見られない

 秋山「ハイ、下でやり直し」

 そういうと秋山幸二は巨体を階段から地下へと投げ捨て、依代は闇に呑まれた
 深い洞窟ゆえに落下音は聞こえなかった

 秋山「さっき自分が戦ったのは神じゃないね」
 OLM3弾 GM秋山

 地場神「…………土人形如きが」

 秋山「ん?」

 その闇の中から曖昧模糊の力が次々と触手状になり湧き上がって来た
 不意を突かれながらも、抜群の反応力と身体能力で1本、2本とそれを躱す

 だが数本目の触手に足が引っ掛かってしまいバランスを崩すと
 これを好機と見たか、十数本がそこ目掛けて集中的に飛んで来た
 数本は腕力でムリヤリ引き千切りどうにかして距離を取る
 相手の攻撃の影響か、周囲に灯っていた灯りは消されてしまった

 この暗闇の中では音と気配だけで相手を探らなければならず圧倒的に不利だ
 音もなく忍び寄る無数の触手を反射神経を武器に避け
 よけきれないものは強引に捻じ伏せる
 闇の中で鍛え上げられた肉体のみで奮闘する姿はまさにフィジカルモンスター
 OLM1弾 PM秋山

 だが多勢に無勢
 十数分間の奮闘を続けるも息が切れた一瞬を狙われ
 成す術もなく絡み付かれ、あっという間に締め上げられてしまう

 地場神「少し調子に乗り過ぎだモン」

 そう言い捨て、触手に力を込める
 先程まで猛威を振るったゴーレムはあっけなく崩れ去ってしまった

 地場神「土人形にしてはえらく手応えが、どれどれ……」

 地場神は崩れ去った土塊を触手で分析する

 地場神「なるほど…………
 外側を構成した土に注ぎ込まれた魔力に特殊なモノはみられない
 だが、中核にある魔力は一体どれだけの量を圧縮していたのか
 余程の手練れが相手にはいるようだモン」

 まだ見ぬ敵の想像をし、姿の見る事が出来ない闇の中で
 地場神は不気味な微笑を浮かべた



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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その12


 果てなき階段を上がるユーキ・土井・実

 実「ハア……ハア……
 この階段、あとどれ位続くのかな?」

 ユーキ「うんー
 今半分くらいだからー、あと200mほど上らないとダメじゃないかなー」

 実「キツいね……」

 ユーキ「頑張ってー、もし無理ならペース落とすからー」

 土井「それはダメだ」

 ユーキ「何でよー?」

 土井「地下に作った土人形、もう30体が潰されたぞ

 実「えっ!?だって、社から離れてまだ5分ほどしか過ぎてないよ!!」

 土井「ああ、思った以上に敵も……残り60体

 実「どうしよう、このままじゃ私たちも追いつかれちゃうんじゃ!?」

 土井「何とかしないとな、どうにかして次の手を考えねーと」

 ユーキ「ねえ土井ー」

 土井「何だ?」

 ユーキ「凄く気になるコトがあるんだけどさー」

 実「何かあったのお姉ちゃん!?」

 ユーキ「甲子園美化委員長の関本はまだ生きてるー?」
 17弾 BS関本

 実「お姉ちゃん!!」

 土井「ああ、まだ生きてるぞ
 倒れて行った仲間の亡骸をちゃんと柔らかく慣らしてから土に還してる

 実「土井くんも答えなくていいから!!」

 土井「冗談だって
 それじゃあもう一丁土人形で足止め作るぞユーキ、下のゴーレムも40を切った

 ユーキ「アイアイキャプテンー!」

 そう言って土井は印を手の平に描き、それを虚空にかざす
 ユーキはその土井の手に自分の手の平を重ねて魔力を集中させる

 土井「いいかユーキ、今から俺の言う通りにイメージを固めろよ
 ゴーレムの出来はお前の力に掛かってるんだからな!」

 ユーキ「分かってますよー」

 土井「まずは相手を圧倒できる攻撃力!

 ユーキ(攻撃力かー
 真弓とバースに掛布と岡田とかー)
 LE真弓
 7弾 LEバース
 4弾LE掛布
 14弾 LE岡田

 土井「それでいて守りが固い

 ユーキ(4人全員ダメだー
 だったら矢野と鳥谷に福留辺りが妥当かしらー)
 14弾LE矢野
 20弾 SS鳥谷
 14弾 SS福留
 
 土井「んで頑丈な方が時間稼ぎにはいいな

 ユーキ(鳥谷一択ねー)
 1弾 GR鳥谷

 土井「んで熊本出身な」

 ユーキ(岩貞しかいなくなったー!)
 18弾 岩貞

 土井「どうしたユーキ?」

 ユーキ「何で熊本出身じゃないといけないのよー」

 土井「やっぱり郷土にゆかりがあった方がアピール出来ていいじゃねーか

 ユーキ「なるほどねー
 でも熊本出身の野球選手なんてパッと思い浮かばないってばー」

 土井「そこを捻り出すのがお前の仕事だろうが!」

 ユーキ「そういうのは野球マニアのキリさんの仕事だからねー、うんー」

 土井「じゃあキリさん呼んで来い……ってどうしたよ」

 ユーキ「いやー、アタシって冴えてるわー」

 土井「おいおい遂に頭バグったか?」

 ユーキ「ハナッから壊れてるアンタには言われたくないからー」

 土井「何だとこの野郎」

 実「2人とも喧嘩するなら生贄にして私だけ逃げるわよ!」

 ユーキ・土井「はい、すみません」




 地場神「???」

 筋肉質の男「ここから先は主の命令で通すなと言われている、帰ってもらおうか」

 地場神「押し通る」

 筋肉質の男「あー、何だよ。くそ。おもしろくないな。つまらねえ。サンドバッグがほしい」




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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その11


 ユーキ達が地下で100体の関本賢太郎を出現させていた頃
 21弾 ST関本

 キリと田所は地上でゆっくりお土産コーナーを散策していたのであった



 キリ「ふうー、一服するかー」
 らくのう マザーズ カフェオレ

 田所「案外歩きましたからね」

 キリ「で、これからどうするよ
 土井たちがどれくらいで帰ってくるか分かんねーしなぁ」

 田所「連絡は繋がらないんですか?」

 キリ「連絡は取ったが圏外だった
 地下にある神社で封印が、って言ってたから電波が入らないのも当然か」

 田所「ああ、そういえばそうでしたね……」

 キリ「…………暇だな」

 田所「そうですね」

 キリ「ちょっと何か面白いモノでも探してみるか」

 田所「ありますかねぇ」

 キリ「さあ」




 キリ「何だコレ」

 田所「地酒コーナーがどうかしたんっすか、キリさん焼酎でも呑むんっすか?」

 キリ「俺は酒は全く呑めない、吐くぞ」

 田所「やめて下さい」

 キリ「じゃあ呑ませるなよ、マジで」

 田所「じゃあ何で日本酒見つめてるんですか?」

 キリ「こんなのがあるそうな」
 球泉洞スピリアル

 田所「焼酎ですね」

 キリ「球泉洞スピリアル球磨川の水で育った米を使った焼酎
 しかもこの球泉洞で3年から最大20年間寝かして、熟成させる事も可能だとか」

 田所「すぐには呑めないんっすね」

 キリ「いや持って帰る事も出来るみたいだ
 ただオプションで預かってもらって保管・熟成も、って事らしい

 特にここ、球泉洞は鍾乳洞特有の
 一年を通して冷感な空間を利用して熟成させるから味が良くなるとか


 田所「自然の力を活かして熊本特産の焼酎を美味しくするんっすねえ
 で、飲めないキリさんは何でそれに注目してるんっすか?」

 キリ「俺のオトンがあと5年で還暦なんだ」

 田所「はあ」

 キリ「だから旅行の記念に、コレを還暦祝いでプレゼントしたいなあって」

 田所「へえ、でも急に何で?」

 キリ「正直言ったらもっと有名で、高い焼酎でも良いと思う
 でも俺はこの球泉洞スピリアルに一目惚れしたんだよ
 コレが俺からのプレゼントに、オトンへのお祝いに相応しいって」

 田所「ほおー」

 キリ「何だよ」

 田所「…………キリさんって意外に家族想いなんっすね」

 キリ「意外は余計だ」


 ドーンッ!!!!


 キリ「何だ!?地震か!?」

 田所「そうっすか、ね?」

 キリ「とりあえず速報……」

 田所「震度はいくつくらいっすか?震源地は?津波とかは大丈夫っすよね?」

 キリ「…………」

 田所「キリさん?」

 キリ「ちょっと待とう、正確な情報が入るまで

 田所「はい、です」

 キリ「…………」

 田所「…………」

 キリ「…………」

 田所「どうですか?何か、分かりました?」

 キリ「うん、どうやら地震は起こってないみたいだ」

 田所「は?」

 キリ「つまり今の揺れは地震じゃないそうだ
 どこにも地震の情報が出てないし、Twitterに何も載ってない」

 田所「え?それって……」

 キリ「つまり、この付近ピンポイントで発生した揺れだと解釈出来る」

 田所「つまり……」

 キリ「あの3人が危ないかも…………」




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キリ

Author:キリ
画像は秘書の岡崎さんです

9・13、人物紹介更新しました

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