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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その27


 くまモンの真下、地下数十メートルの所で動きを止める
 ゲオザークはその場から微動だにしなくなった

 くまモン「何をする気だモン」

 土井「…………」

 無言の駆け引きでくまモンに牽制を入れる

 キリ「土井、お前どうするつもりだよ」

 土井「まあちょっと見といて下さいよ」

 そう言い捨てたものの、また長い沈黙が訪れる


 5分は過ぎだろうか
 くまモンの足元で、本当に微細な、僅かな振動が起こった

 振動は徐々に後ろへ後ろへ、くまモンの背後へと進んで行く
 気付かれない様、ゆっくりと…………

 だがそれすらも確実に聞き、感じ取る
 微細な振動すら逃さない歴戦の強者ならではの鋭さ
 地中にいるゲオザークの現在地を神通力で把握し
 大方の行動予想を立てる

 ゲオザークの出方を伺い、また長い沈黙が訪れる
 痺れを切らして強引な手を打ち、相手の術中にはまってはいけない
 例え相手が何をするかの見当がついていても、動きがあるまで手は出さない

 ゴゴッ

 巨大な地響きがくまモンの背後から響く
 足元から移動し、後ろを奪っての奇襲を仕掛けるつもりだったのだろう
 しかし勘付かれれば無意味

 飛び出すと思われる位置に向かってタイミングを合わせ……

 くまモン「火山連弾!」

 地中から巨大な穴が出現、中から飛び出してきた瞬間
 それに対して、巨大な火の玉を無数に浴びせかけた

 地面に爆発がいくつも起こり、黒々とした煙と強烈な爆風が
 熊本市内を暗黒に塗りつぶしていく

 実「きゃあっ!」

 ユーキ「実ー!!」

 田所「この威力強過ぎ!?」

 熊本城で待機していた5人にも流れ弾が襲い掛かって来た

 キリ「みんな無事か!?」

 実「キリさんこそ……」

 キリ「俺は大丈夫だ
 それより他のみんなは?」

 ユーキ「ちゃんと固まってるから無事だよー
 土井だけは死んでて欲しいんだけどー(願望)」

 キリ「分かる」

 田所「土井くん仲間からの信頼感すら皆無なんっすか……」

 土井「だが残念、まだ俺は生きている」

 ユーキ「ゲオザークやられた責任とって死ねよー」

 土井「あ?何言ってんだ?」

 ユーキ「死ねって言ってるのよー」

 土井「そっちじゃねえよ!
 マサキ・ケイゴのゲオザークはこの程度じゃ潰れねえから

 キリ「おいおい、アレだけの攻撃受け切れるって言うのかよ!?」

 土井「まあ今のくまモンを見てみろよ
 ゲオザーク仕留めて良い気になってるからよ」




 土井「真下がガラ空きだ!」
 真下がガラ空きだ!

 くまモン「!?」

 そう言い放った瞬間、くまモンの足元の地面が隆起
 鋭く尖った鼻先がくまモンの肥えた腹を勢いよく切り裂いた

 くまモン「ぎゃあああああああああ!」

 痛烈な一撃は大熊の喉から悲痛な叫びを絞り出させる
 余りの痛みに膝を突き悶え苦しむ

 その隙を逃さないのは卑怯な手立てが生業の土井
 追撃の突進を浴びせる為勢い良くゲオザークが突き進む
 ゲオザーク⑪
 
 くまモン「くそっ!コッチに来るんじゃないモン!」

 痛みを堪えてスイカの球をいくつも発射する
 しかしコレに怯むことなく一心不乱に突き進み、追い討ちのタックルをお見舞いする
 ゲオザーク⑫
 
 吹き飛ばされ不恰好に地面に転がるくまモン
 それをしり尻目にゲオザークは地面に潜ろうと穴を掘り始める

 くまモン「二度はさせないモン!」

 両手からスイカの蔓を伸ばし、掘り進もうとするゲオザークの右ヒレを縛り上げ
 血潮の吹き出す生傷の痛みを痩せ我慢してムリヤリ引き摺り上げようと試みる

 対するゲオザークもエンジン全開でコレを振りほどこうとする
 ギチギチ、ギシギシとヒレや蔓が軋む嫌な音が響く
 一進一退、維持と力が繰り広げる命懸けな究極の綱引きが展開される




 田所「何で!ゲオザークは無事何っすか!?」

 土井「何でかって?ゲオザークはくまモンの真下から一歩も動いてないからだ」

 田所「え?だって地面に大穴が空いて飛び出して来たじゃないっすか!?」

 土井「飛び出してない
 アレは鼻先から出せるビームを地中から打っただけだぞ

 田所「へ?」

 キリ「つまりフェイントか?」

 土井「そうっすね
 足元に陣取ってからしばらく待機して、そこから微弱の光線を何発か打ったんっす
 数分間待機する事で存在感の消失効果
 それと、何か手の込んだ事をしてくるぞって空気を醸し出すんっす

 そうした心理状況を造り上げて
 次に移動をしたかに見せかけるフェイクを見せた
 これで相手は、少しずつ移動して好位置を確保して、そこから奇襲をすると考えさせる
 後は仕留めたと思って油断したくまモンに、本命の奇襲を仕掛けた

 種明かしはこんな感じっす」

 キリ「そこまで計算を考えてるとは……」

 実「土井くんってやっぱりすごいね!」

 土井「いやー、それ程でも」

 田所「でもゲオザークってそこまで土井の思い通りに動いてくれるもんなんっすか?」

 土井「ああそれな、実はゲオザークって」


 バキッ

 力比べに負けゲオザークのヒレが無残に宙を舞う
 ヒレが無くなった部分からは行き場を失った電気がバチバチと放電がされ
 大量の火花を吹き散らしていた

 ゲオザーク⑨

 副隊長「ロボットだったのか」
 偉大なる副隊長②



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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その26


 巨大怪獣同士、迫力満点な接近戦が始まる

 スイカの蔓に絡まれたまま強引に詰め寄り
 ゲオザークは力を活かした体当たりをかます


 これをくまモンは半歩下がって上手く威力を抑える
 だが0距離まで詰めて有利に動けるのは蔓によるリーチ調節の賜物だ
 自由を奪われたゲオザークは蔓とスイカによる的確な攻撃を浴びせられる

 ユーキ「ちょっとー、ムチャクチャやられそうな雰囲気なんですけどー」

 土井「仕方ねえ、必殺技を使うか」

 ユーキ「必殺技ってー?」

 土井「じゃあ今見せてやるぜ、ゲオザークの真の力を!」

 そう土井が言い放つとゲオザークはくまモンの懐に入り込む
 そして巨体を軽くしならせ、反動をつけてタックルの体勢へと移る
 流石のくまモンと言えども不意を突かれた強襲に完璧な対応など出来ない
 パワフルな一撃が肥えた腹に直撃し、大きく後ずさる

 さらに追撃を加える為、再度詰め寄りタックルをかまそうと身構える
 だが同じ手は二度浴びないのが古来より幾多の敵を打ち破って来た経験則
 タックルの当たらない位置まで小さなステップで最低限の移動をし
 攻撃後の大きな隙を突いて、ゲオザークにとどめを刺す


 唯一の計算外の事はタックルの当たらない範囲に避けられなかった事だった

 くまモン「なっ!?」

 無様に吹き飛ばされ地面に強く叩きつけられる痛みもあったが
 それ以上に見切ったはずの攻撃を受けてしまった動揺の方が強かった

 ゲオザークは尻尾を大きく振るって追撃を浴びせる
 これを屈んで避けようとするも、何故かふっとばされてしまう

 ユーキ「凄いねー
 避けたはずの攻撃を当てるなんてー」

 土井「これが必殺技!“亜空間タックル”よ!」

 実「亜空間タックル!?」

 土井「そうだ!すごいだろ!」

 実「…………スゴいね!」

 キリ「土井、説明してあげて」

 土井「はいっす
 亜空間タックルってのはその巨体を活かして
 本来当たらないハズの範囲にまで攻撃を与える事が出来る技だ」

 実「…………何でそんな事できるの?」

 土井「そういう事聞かれるとは思ってなかった……」

 キリ「使えねーなお前
 例えば、この亜空間タックルの使い手として有名なガノトトス
 こいつは見た目通りだとこの範囲でしか攻撃出来ない
 ガノトトス 通常攻撃範囲

 だがスタッフの怠慢アタリハンテイ力学により会得した
 亜空間攻撃によって、この範囲まで攻撃が及ぶ様になったんだ」
 ガノトトス 亜空間攻撃範囲

 実「それって良いコトなの?」

 キリ「これによって何人のハンターが煮え湯を飲まされてきたか…………
 だが味方になれば頼もしいってもんよ!」

 土井「つまり亜空間タックルってのはそういうことだ!
 さあ次の攻撃に繋げさせてもらうぜ!」

 ゲオザークは穴を掘って地中に潜り、次の攻撃を繰り出す
 地響きを立てながら熊本市内の地中を動き回る
 次の攻撃は地中からの奇襲だろう

 問題はどこから攻撃を仕掛けるか、場所を読まれれば簡単に対処されてしまう
 しかもあの巨体だ、隠密性は皆無
 神経さえ集中させればどうだって、むしろ逆転のキッカケにもされる

 どうやってくまモンの隙を上手く付くのか

 くまモンの周囲を円を描くかのように地響きを立てて動き回るゲオザーク
 時間が過ぎるにつれ、その円の範囲が徐々に小さくなっていく
 そして地響きはくまモンの真下で止まった




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キリ

Author:キリ
画像は秘書の岡崎さんです

9・13、人物紹介更新しました

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