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豊郷小学校日誌 その25


 背中合わせになり相手に対するユーキと土井
 それを双方から挟む平沢唯・憂の姉妹
 平沢唯&ギータ①

 土井「おい馬鹿ユーキ、何かいい作戦ねーのかよ」

 ユーキ「そうだねー
 一つだけ面白い策が思い浮かんだんだけどー」

 土井「ならサッサと言えよ!」

 ユーキ「だって話す機会なかったからさー」

 土井「前置きは良いから早く教えろ!」

 ユーキ「はいはいー」




 平沢姉妹はこの状況で、共鳴による相乗効果を狙ってギターを構える
 平沢唯&ギータ②

 バッチリと息を合わせられるこのコンビならではの技だ
 敵は何やら作戦を立てているようだが、この隙を狙う他はない
 そう決めて2人は同時に攻撃態勢、手を上げてギターの弦を響かせる

 その瞬間、ユーキと土井は同時に駆け出した
 ユーキは唯に、土井は憂に向かって




 ユーキの作戦はこうだ
 いつまでも固まった状態だと2VS2のコンビで勝負することになる
 即席ではないが、両者ともダメージの受けた状態だから
 非常に相手有利な環境に持ち込まれてしまうので、1VS1の状況を続けておきたい

 だから合流をさせない様に動く必要がある
 しかし憂にユーキは攻撃の特徴・弱点・癖を見抜かれていて
 土井も唯の独特のリズムにペースを乱され対応に苦しんでいる

 ならいっそ、戦う相手を入れ替えた方が好転するのではないか
 このままやっても負けてしまうだけなら賭けに出た方が勝ち目はある
 一縷の望みに賭けてみないか

 この望みが繋げることが出来れば次、というか最終まで持っていけると言うものだ




 ユーキは構え直した黒刀かの刃先に魔力を溜めて
 元阪神タイガース・真弓明信の初回先頭打者ホームランを彷彿とさせる速攻を仕掛ける
 LE真弓

 牽制として役割を担えたかどうか
 一瞬怯んだようで、さらに間合いを詰めに掛かる
 この攻勢に唯は少々虚を突かれた様だったがすぐに体勢を立て直し
 女子高生とは思えない驚異的なスイングスピードでギターを振るってくる

 だがユーキは魔術で得た人間離れした動体視力と反応力を用いて簡単に躱す
 本当はここで手数を稼いでおきたかったが
 鋭いスイングの後はあらぬ方向へ体勢を崩す癖があるため
 予想外の動きに捕まらぬ様、敢えて距離を開けて構え直しを待つ

 バランスを保ち直し、唯は次の攻撃を繰り出す
 右手を大きく上げ、その腕をグルグルと回し
 強く弾かれた弦から強烈な高周波が、それも連続してユーキに向かい響き渡る
 平沢唯 3

 ユーキはこれに対抗し、魔力で作った闇の刃を放ち打強烈な打ち合いを繰り広げる

 2VS2の状況は作らせずに済んだ
 だが1発放つ事に、一太刀振るう事に、一歩動いただけでも
 折れた肋骨に鈍い痛みが響き渡る
 これをポーカーフェイスで隠しながら、土井からの合図が来るまで耐えられるか…………




 憂に向かって駆け出す土井
 走りながら再び土の手甲“ゴーレムアーム”と戦靴“ゴーレムグリーヴ”
 重装備だが魔法の補助もあってか質量的な重さは殆ど感じることはない

 圧倒的なスピードで迫り寄ると
 巨大な右腕を思い切り、力一杯に振り切る
 これは屈んでよけられるも、腰の捻りをバネに反動で振り戻す

 これをギターで受け止めるが余りの勢いにギターごと吹っ飛ばされる
 憂は尻餅をついてしまうが、すぐさま立ち上がり反撃に臨もうとする
 そこへ土井が再び詰め寄り、左腕で強引な一撃を繰り出す
 しかしいくら強烈とは言え隙の大きい技、戦闘経験があれば躱せる代物だ

 土井の一撃を軽々と避ける
 だが躱されるまでが、躱されて相手に背中を見せるまでが計算内
 体重の残った左足一本でバックステップを踏み、後方へ回る
 想定外の動きにガラ空きの背中を見せてしまう
 土井の姿を見失い、発見するまでの一瞬間

 その一瞬で憂は右脚と左肩を掴まれ、空中へ放り投げられる
 高い天井の観光案内所にかち上げられた少女目掛けて追討ち
 右手を力強く振って、土の手甲“ゴーレムアーム”をロケットパンチの様に飛ばす
 撃墜された憂は激しく床に叩きつけられる
 そこへトドメと言わんばかりに右足の戦靴“ゴーレムグリーヴ”が飛ばされる

 憂「キャアアアアアアッ!!」

 室内に大きな悲鳴と轟音、そして視界が遮られる程の砂埃が舞い上がった




 ユーキ「来たー!」

 唯「ういーっ!?」

 室内を逃げ回っていたユーキからは喜びの声
 先程まで優勢だった唯の口からは動揺が混じった声が上がる

 そしてユーキは唯を気にすることなく、砂埃の中へ突入する
 敵前逃亡に唖然とする唯であったが、すぐに憂の安否が脳裏に浮かぶ
 思い付いた瞬間には身体が自然と前へ進み
 不安でおぼつかない足取りながらも砂埃の中へと向かって行く





 無警戒だった
 視界の外から巨大な土の腕が女子高生の細い体を逃がさぬようガッチリと締め上げる
 いつの間に忍び寄ったのだろう、土井が唯の側面に回っていたのだ

 唯は悲痛の叫びを上げる

 唯「離して!憂は、憂はどうなったの!」

 土井「殺しちゃいねーから安心しろ」

 唯「本当に!?本当に大丈夫なの!?」

 土井「砂埃が収まったら分かるから、少し落ち着いてくれや」

 唯「うーーーいーーー」


 徐々に視界が晴れ、砂埃の中からうっすらと人影が見えてくる
 そこにいたのは憂の首元に黒刀を突き付けたユーキと
 両手を頭の後ろに回して正座している憂だった

 唯「ういーっ!!」

 憂「お姉ちゃん!私はまだ大丈夫だから心配しないでー!」

 唯「やめてーーー!憂に手を出さないでーーー!!」

 土井「分かった分かった、大人しくするなら何もしねーから
 でも、ちょっとでも動いたら握り潰すか首掻っ切るかするからな」

 ユーキ「まあこれで一段落したんだからー
 今からはお話タイムってことでー」




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