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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その16


 球磨川の急流に身を任せつつ手漕ぎボートで進む5人
 漕ぐのは田所・キリ
 ユーキは後方の様子を伺い警戒を続ける

 キリ「どうなんだ、敵の気配は?」

 ユーキ「かなり近いわー
 それにしても禍々しいわねー」

 キリ「そんなにか?」

 田所「僕もよく分からないっすけど……」

 キリ「けど?」

 田所「何か空気がピリピリしてる感じはするっす」

 実「それは私も分かる……」

 歪な雰囲気が辺り一帯を包んでいる様な気がする
 抑え付けている物から無理矢理出て来ようとして
 その内側から溢れ出る力強さと禍々しさ、それが敏感な人間の感覚に沁み渡る

 キリ「大丈夫かな…………」

 土井「!!」

 ユーキ「見付かったみたいねー」

 ボートにいる全員に緊張感が走る
 ユーキと土井はその影に気付いているのか川の中の一点を睨み付けている
 田所はより力強く艪を握り締め、実は土井にしがみつく

 ユーキ「…………まだかなー」

 土井「油断すんなよ」

 ユーキ「まさかー」

 土井「…………」

 ユーキ「来るわー」

 川に黒い影が浮かび上がり、底から無数の気泡が弾ける
 次第にその影が濃く、気泡の数も増えその大きさも巨大になる

 土井「さてと今回の獲物はなんだ?」

 田所「僕たちじゃないっすかね」

 土井「空気読めよバカ」

 水面にその巨体が、禍々しいオーラが、恐怖の根源である地場神がその姿を見せた
 くまもん

 田所「えっ!?」

 キリ「何で?何でくまもん?」

 土井「おいおい、いくら熊本だからって依代をくまもんにする意味って何だよ

 キリ「コッチが聞きてーよ!てかアイツ本当に強いのかよ!?」

 ユーキ「強いよー」

 キリ「え?」

 ユーキ「大きいのが来るわー」

 水中から現れた地場神の依代・くまもんは標的
 自分を封印しようと、強制的に眠らせてしまおうとした厄介者を視界に捉えた
 そして短く黒い右腕を5人に向けてかざした

 依代内部から溢れ出る膨大で禍々しい魔力がその手に集中する
 その力が濃縮し、強力な炎魔法へと変換され…………

 くまもん「火山弾!!」

 バスケットボール大の火球が猛烈なスピードで襲い掛かって来た

 実「私が迎え撃つよ!!」

 ボートの最後尾に乗り出た実が素早く印を組み、こちらも炎魔法を繰り出す
 印を通して生み出された渦を巻く炎が火球を正面から迎え撃つ



 その渦をあっけなく貫き、勢いがほぼ衰える事無く火球はボートへと突き進む

 キリ「ちょっと実ちゃん!!」




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