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熊本弾丸ツアー @興行場への依頼 その26


 巨大怪獣同士、迫力満点な接近戦が始まる

 スイカの蔓に絡まれたまま強引に詰め寄り
 ゲオザークは力を活かした体当たりをかます


 これをくまモンは半歩下がって上手く威力を抑える
 だが0距離まで詰めて有利に動けるのは蔓によるリーチ調節の賜物だ
 自由を奪われたゲオザークは蔓とスイカによる的確な攻撃を浴びせられる

 ユーキ「ちょっとー、ムチャクチャやられそうな雰囲気なんですけどー」

 土井「仕方ねえ、必殺技を使うか」

 ユーキ「必殺技ってー?」

 土井「じゃあ今見せてやるぜ、ゲオザークの真の力を!」

 そう土井が言い放つとゲオザークはくまモンの懐に入り込む
 そして巨体を軽くしならせ、反動をつけてタックルの体勢へと移る
 流石のくまモンと言えども不意を突かれた強襲に完璧な対応など出来ない
 パワフルな一撃が肥えた腹に直撃し、大きく後ずさる

 さらに追撃を加える為、再度詰め寄りタックルをかまそうと身構える
 だが同じ手は二度浴びないのが古来より幾多の敵を打ち破って来た経験則
 タックルの当たらない位置まで小さなステップで最低限の移動をし
 攻撃後の大きな隙を突いて、ゲオザークにとどめを刺す


 唯一の計算外の事はタックルの当たらない範囲に避けられなかった事だった

 くまモン「なっ!?」

 無様に吹き飛ばされ地面に強く叩きつけられる痛みもあったが
 それ以上に見切ったはずの攻撃を受けてしまった動揺の方が強かった

 ゲオザークは尻尾を大きく振るって追撃を浴びせる
 これを屈んで避けようとするも、何故かふっとばされてしまう

 ユーキ「凄いねー
 避けたはずの攻撃を当てるなんてー」

 土井「これが必殺技!“亜空間タックル”よ!」

 実「亜空間タックル!?」

 土井「そうだ!すごいだろ!」

 実「…………スゴいね!」

 キリ「土井、説明してあげて」

 土井「はいっす
 亜空間タックルってのはその巨体を活かして
 本来当たらないハズの範囲にまで攻撃を与える事が出来る技だ」

 実「…………何でそんな事できるの?」

 土井「そういう事聞かれるとは思ってなかった……」

 キリ「使えねーなお前
 例えば、この亜空間タックルの使い手として有名なガノトトス
 こいつは見た目通りだとこの範囲でしか攻撃出来ない
 ガノトトス 通常攻撃範囲

 だがスタッフの怠慢アタリハンテイ力学により会得した
 亜空間攻撃によって、この範囲まで攻撃が及ぶ様になったんだ」
 ガノトトス 亜空間攻撃範囲

 実「それって良いコトなの?」

 キリ「これによって何人のハンターが煮え湯を飲まされてきたか…………
 だが味方になれば頼もしいってもんよ!」

 土井「つまり亜空間タックルってのはそういうことだ!
 さあ次の攻撃に繋げさせてもらうぜ!」

 ゲオザークは穴を掘って地中に潜り、次の攻撃を繰り出す
 地響きを立てながら熊本市内の地中を動き回る
 次の攻撃は地中からの奇襲だろう

 問題はどこから攻撃を仕掛けるか、場所を読まれれば簡単に対処されてしまう
 しかもあの巨体だ、隠密性は皆無
 神経さえ集中させればどうだって、むしろ逆転のキッカケにもされる

 どうやってくまモンの隙を上手く付くのか

 くまモンの周囲を円を描くかのように地響きを立てて動き回るゲオザーク
 時間が過ぎるにつれ、その円の範囲が徐々に小さくなっていく
 そして地響きはくまモンの真下で止まった



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